使用プロファイル - 人

人によって生じる熱負荷を計算するために、最大負荷と1日の使用状況(「日次プロファイル」)を指定する必要があります。

最大負荷は部屋面積に関連付けて相対的に指定します。そのため、同じプロファイルを複数の部屋に使用できます。人の熱負荷は、一人当たり面積(m²/人)の単位で入力します。適用される負荷は、対流成分と放射成分(パーセント表示、両方で100%)で構成されます。

人プロファイルには対流成分(%)を入力する必要があります。対流成分と放射成分の割合が正確に分からない場合は、50/50と想定します。この対流成分は即暖性をもちますが、放射成分からの暖房効果は遅れて現れます。したがって、それに基づいて計算される冷暖房負荷も変わってきます。冷却負荷は他の負荷によっても増減します。このため、対流成分と放射成分を正確に知ることが重要です。人の熱負荷では、「活動レベル」もリストから選択する必要があります。例えば、座っている人間から放出される熱量は、激しい肉体労働を行う人間よりもずっと少なくなります。入力データに基づいて計算される人からの熱負荷は、設定温度によっても変わってきます。

「プロジェクトオプション」で「湿度を考慮する」を選択した場合、それぞれの温度に応じた人の発汗や呼吸による水分放出もVDI 2078に準拠して計算されます。「湿度を考慮する」が選択されていない場合、乾式負荷のみが計算されます。


日次プロファイル(この場合は1日の在室状況)では、最大負荷の何パーセントが当該の部屋に割り当てられるかを時間刻みで24時間について定義します。例えばオフィス建物の使用状況は、ホテルとは大きく異なります。設定したい時間の入力フィールドに、使用状況をパーセント割合で入力します。結果のところで、熱出力が人数の順に「熱負荷」に表示されます。