このダイアログでは、建物の要素として事前定義された一連の建造物から部材を選択できます。これには、建築部材のカテゴリと建築部材のタイプを選択します。選択したカテゴリと選択されたタイプの全建築部材が一覧表として表示されます。「検索」フィールドに検索語を入力して、目的の建築部材を探すこともできます。「ユーザー設定の構造物」タブには、ユーザーが入力して、自分のカタログに保存した層構造の建築部材が表示されます。

層構造

プログラムでの計算で重要なのは、建物の各建築部材を構成している層（内壁なら、モルタル、レンガ、モルタルなどの層）を正確に把握することです。たとえば窓の場合は、U値、窓のタイプ、窓枠の割合、G値が非常に重要になります。「建築部材カタログ」モジュールで建築部材の構造を定義します。このプログラムで作成された建築部材を「建築部材カタログ」と呼びます。建物の入力（「建物データ」→「建築部材」）で入力された部材は、既知の層構造を有する当該のカタログ部材を指します。部材の寸法は建物の入力のところで定義します。例：建物の入力で、複数の外壁が既に入力されています。これらの外壁に層構造を持たせるには、「建築部材カタログ」モジュールで「外壁」建築部材カタログを作成します。この建築部材カタログは、入力した外壁の「カタログID」フィールドで選択します。それによって、すべての外壁が同じ定義済み層構造を持つようになります。建築部材カタログと建物構成部材とを分けることには大きな利点があります。建築部材カタログが複数の建物構成部材で使用される場合、この建築部材カタログに対して行う変更は、それに関連付けられているすべての建物構成部材で適用されます。

建築部材カタログの追加

付属の建物構成部材を使用して、建築部材カタログを作成します。カタログの分類項目には、標準構造物、タイプ別構成部材、パッシブハウス構造物、メーカー構造物、ユーザー設定があります。外壁の例：「外壁」を選択します。「プロジェクトに追加」ボタンをクリックするか、または建築部材をダブルクリックすると、これが「プロジェクトの構成部材」（現行プロジェクトの構成部材）に追加されます。建築部材カタログで建築部材を選択すると、選択された部材はクリップボードにコピーされます。後で、その建築部材をクリップボードから「プロジェクトの構造物」や「ユーザー設定の構造物」に貼り付けることができます。「ユーザー設定の構造物」に追加された建築部材はすべてのプロジェクトおよびプログラムで使用できます。

建築部材の層構造

プロジェクトカタログに建築部材が挿入されたら、「層構造」ボタンをダブルクリックまたは選択して、構造を編集できます。建築部材の図をクリックすると、層構造とすべての層の説明が表示され、これを印刷できます。

層資材の編集

後から層の資材を変更、または別の層を追加する場合は、層セクションの「置換」または「挿入」を選択します。その後、DIN 4108-4およびDIN 12524から資材を選択できます。

層の詳細ビューで1つの層をダブルクリックすると、ウィンドウが開き、そこで例えば建築部材の熱伝導率（U値）を変更できます。

モルタルの場合は、層構造ウィンドウの「層は以下を含む...」の下の「編集」ボタンで混合材料としてPCM（ポリマーセメントモルタル）を選択できます。詳細は、こちらをご覧ください。

建築部材の記載（「均質な構成部材」など）のほか、「管理」をクリックすると建築部材のセクションを削除できます。