日よけプロファイルは、日よけ・遮光を備えた窓のある部屋だけに適用されます。「建物データ」で、日よけを窓ごとに入力できます。ここでは、ゾーン別の日よけ制御を個別に定義します。日よけ制御には、以下の3つの操作モードがあります。
- 自動(デフォルト)- このモードでは、窓から射し込む日射が設定のしきい値を超えた場合に、シャッターなどの日よけが自動的に下ります。しきい値はW/m²で入力するので、日よけプロファイルを別の窓(または部屋)に適用できます。日よけ作動のしきい値は、W/m²またはLuxのどちらでも設定できます。
- 手動 - 日次プロファイルに基づいて、シャッターなどの日よけが下ります。しきい値は使用されません。時間別に日よけを有効にする場合は、該当する時間帯のチェックボックスにチェックを入れます。棒グラフも表示されます。棒グラフが表示されていれば、その時間帯は日よけがオンになります。
- 日よけ収納状態(日よけなし)- 日よけは常時オフのまま、または日よけはありません。
日よけがオフの状態では、日射のほとんど全量が室内に射し込み、後の室温上昇につながります。日よけがオンの状態では、部屋には日射の一部しか射し込みません。部屋に射し込む日射量は、日よけがオフのときには窓の種類に依存し、日よけがオンのときには窓の種類と日よけの種類に依存します。部屋に射し込む日射量に応じて、照明の自動制御の基準が決まります。「自動オン/オフ」の照明制御を設定した場合、部屋に射し込む日射量が減るとすぐに照明がオンになります。したがって、「自動オン/オフ」モードのときは、シャッターなどの日よけが下りていると、照明のスイッチがオンになるのが普通です。ただし、部屋に複数の窓がある場合、他の窓から部屋に日射が射し込むこともあります(別の方角に面した壁の窓など)。その場合、照明が必ずオンになるとは限りません。部屋に射し込む日射の負荷を評価する際には、しきい値は面積に依存する相対的な値であることに留意する必要があります。
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しきい値200W/m²(日射損失は無視)に対して、窓面積が2m²で、放射照度150W/m²である場合、日射負荷は300Wになる計算で、日よけはまだ作動しません。日射負荷が400W(2m² x 200W/m²)を超えた場合にはじめて、日よけが作動します。 |